ハチク、漢字では破竹とも淡竹とも書きますがタケノコからひと月ふた月遅れほど、ちょうどこの時期に市場に出回る細身のタケノコです。
タケノコよりも細いぶん足が速いので、都市部ではそれほど見かけないし見つけてもヒネていることが多く、「可食部あるんかいな?」と思うことも少なくありません。
仕入れても日持ちしないですからね。
で、そのハチクを毎年この時期に亡祖父が手を入れていたものの放置状態の兵庫県の三田まで採りにり出向きます。
雨後の竹の子という慣用句もあるように、梅雨になると馬鹿みたいに生えてきます。
成長が早く一日でメーター伸びちゃいます。
ただ収穫は一日がかりなので週末にしか動けない、雨が降るとダメ、ピークから一週間遅れても早すぎ遅れてもデカすぎるのでタイミングが合わないと上手く取れません。
5/29はちょうど雨後の晴れだったので行ってきました。
いっぱいいっぱい
行きしなに三田市街にある農協(兼道の駅)、パスカル三田に立ち寄ると売ってましたよハチク。
カタはイマイチですが結構山積みしてあります。
細身ですが一本50~100円ほどでしょうか。
これが都市部になると倍額になり、さらに買付や輸送の時間経過で可食部が減ります。
時期的にぴったりのようだったので期待を胸に現場に到着。
数十年ほぼ手つかずの藪の奥のこれもほぼ手つかずの竹やぶ・・・ハチクは・・・ありました。
阿保ほど出ています。
タケノコの収穫は地上部にほんの少し頭が出ているところを鍬で掘り起こすので主に地下部分が可食部になります。
一方ハチクは地上の成長点から下の白い部分は全体が可食部なので1mほど成長していても成長点部は食用になるんですが、今回は時期ぴったりだったので30cmほどの全体が食べられる個体ばかり採りました。
例えば画像の一番手前の1mほどの黒いやつも上半分ほどは皮をむけば食べられますしパスカルで売ってるのは実際こんな感じの細いやつでした。
時期遅れの場合は無論収穫対象になりますが今回はパス。
お裾分け分含めて持てるだけとって、取り切れない分は間引きのために蹴倒します。
収穫後は簡単に火を起こしてお弁当食べて帰ります。
ハチクを丸焼きにすればホクホクで美味、ただ醬油を忘れたのは致命的。
採取は大変だけれど楽しいんですよね。
しかしまぁ、鮮度が命のハチクは帰ってからの下処理が地獄なんですがそれはまた今度。
採れたてなら灰汁抜きしなくても食べられるのがハチクのいいところ。
夕飯は天婦羅です。