裏六甲で予想以上に体力と時間を使ってしまい、後半の有馬~百丈岩はいろいろな面で巻いていかざるを得ないにもかかわらず、ここも結構な難所が・・・ということで後編です。
有馬温泉から有馬街道を行く
年末ということもあり有馬温泉街は流石の賑わい。
左側の軒下は「足湯」その奥に「金の湯」があります。
有馬のメインロードですね。
そのまま下って行くと神鉄有馬温泉駅 12:40
有馬から百丈岩を目指す場合はここからスタート、県道と途中から国道176に並走している有馬街道を北上します。
微妙な下り坂の舗装道路ということもありランニングには最適ですが、西宮山口インター前後の1kmほどは車道と合流しているので車に注意。
それにしても神戸や宝塚の奥が西宮市なのはいつも違和感を感じます。
有馬街道は栄えたとはいえませんが、歴史ある田舎の街並みです。
時間が押しているのとここしか走るところが無いので、トレランの名に恥じぬよう頑張って小走りしていましたが、足が吊りそうになりました。
有馬街道を4kmほど直進し大沢西宮線を横断、さらに3kmほど直進して176線と有馬川を横断します。
途中、中国高速道をくぐった先の176と有馬川の向こう側にある名来神社奥から鎌倉渓に抜けた人もいるようですが、どうみても行き止まりだと思います。
遠くから写真だけ撮りました。
176号線と有馬川を越えたところで有馬街道から分かれて、右手側に東進。
舗装道路からコンクリ道路に変わり登りきったところが突き当り。
左折すると百丈岩、右折すると登山道から鎌倉渓のしっぽ(厳密には頭)に出ます。
なんだか急速に雲行きが怪しくなってきました。
百丈岩・鎌倉渓・静ヶ池
本来、道場駅から百丈岩、鎌倉渓を一周する場合は鎌倉渓方面から時計回り、もしくは百丈岩・静ヶ池から反時計回りで一周するのが通常のコースなので、当初は左折して百丈岩から順路に沿って行こうと考えていました。
ただ今回は時間がないのと、画像を見てもらえれば分かるように雲行きがかなり怪しく雨が降りそうだったので、右折して鎌倉渓→百丈岩→静ヶ池と一筆書きで名勝だけ回る時短ルートを取ることにしましたが、これは結果的に正解でした。
左折するとすぐ登山道に入り、なだらかに下りながらも徐々に水場が多くなってきます。
船坂川の分岐でJR道場・鎌倉渓方面に左折します。
右折すると平田牧場から静ヶ池ですが山道だけなので見どころも少ないみたいです。
ここから鎌倉渓
最初こそ緩やかな河原でしたが途中から大岩や奇岩がゴロゴロ。
沢渡や側壁のへばりつき個所も複数あり、沢の脇道ではなく直に沢登となるので増水時はかなりの難所(というか増水時は普通に滑って溺れます)
岩肌にへばり付きながらカニ移動、滑ると確実にドボンです。
岩飛びも本来は楽しいんでしょうが、足が限界なのと微妙にポツポツ雨が来ているので滑りやすいうえ、ドボンするとカメラや携帯がおしゃかになる恐怖感(笑)
一番苦労したのが最後(道場側から来ると最初)の難所
渡り終えてから撮ってますが(カメラ曇っててすいません)
パット見どう行けと?という箇所が複数あります(あくまで濡れずに)
しかし、よく見るとこんな感じで目印が付いていたりします。
見にくいですが、画面中央やや上にうっすら赤い矢印があります。
ちなみにこの矢印は道場方面から鎌倉渓遡行(北上)の矢印なので、今回の南下の場合はより目印などが見にくいので、ルート選択を考える練習にもなりますね。
ということで鎌倉渓をクリアして最後の百丈岩に向かいます。
民家の脇を抜けて進むと百丈岩の標識があるのでそちらに進みます。
15:15 百丈岩分岐
クライミングポイントまで行きたかったのですが、雨がヤバそうだったので諦めて一般コースを登ります。
ここが本日最後の登り。
百丈岩直登ではないですが、急勾配なので登りはほぼ鎖場です。
ただ腕の力で登れるので、足が限界にきている身としては助かりました。
途中で百丈岩の全容が眺望できますが、凄いですね。
写真では遠近感が分かりにくいのが残念です。誰かクライミング中ならよかったんですが。
先っちょの松の木目指して進みます。
鎖場を登り切ればあとはダラダラと稜線を登るだけで到着です。
松にザイルやカラビナが結び付けてありますが、これ以上覗き込むきにはなりません。怖すぎます。
ここだけみると、「大台ケ原山の大蛇嵓」や「大峰山の西ののぞき」にも匹敵する恐怖感があります。
この名勝が駅からわずか一時間足らず、大阪中心からでも二時間足らずで行けてしまうのは凄いと思います。
そのまま山頂を通り過ぎていくつか分岐や標識をみちなりに進むと静ヶ池。
名前通り静かな池です。
空も明るくなってきました。
右に折れると平田牧場から鎌倉渓、左に曲がるとJR道場方面。
当然、左です。
緩やかな下りが続くので元気ならRUNポイントですが、そんな力はありません。
途中で道が広がって消えかけますが左側面に沿って歩いていけばOKです。
右側は新名神高速の柵で行き止まります。
新名神まで出ればあとは道沿いなんですが、最後に落ちがありました。
突き当りでグーグルマップでは右直進の道があるので、草で潰れていたものの突っ込みましたが、その先の道路で潰れていました。
戻るのも面倒なので乗り越えて駅まで行きましたが、正面に錆たチタン工場が。
こういうの好きなんです、絵になりますよね。
工場の裏がJR道場駅なので外観を堪能しながらのゴールでした。
16:46 JR道場駅