今回は夏のトレイル中に避けては通れない「虫」について、投稿します。
皆さんの中には、「虫は苦手じゃない」という方もいると思います。ただ、トレイル中に現れる虫は本当に厄介です。
虫除け対策のため、山を走るときは夏の暑い日でも、基本的にパーカー(長袖)とタイツを着るようにしています。
これからの季節(春~夏)は特に気をつけてほしいと思いますので、私の経験談と合わせて、参考にしてみて下さい。
その日のトレイル結果を振り返ってみると、「あの時の虫が原因だった」なんてコトは少なくないと思います。
以前六甲全山縦走に挑戦したときのことですが、当時の私は経験も浅く(今もそうですが)計画的なペースを維持して走らないと日没までに目的地(阪急宝塚駅)に到着しないコトを十分理解して、スタートしました。
軽快に高取山まで進みますが、前半の難所の1つ菊水山の入口で2匹のアブ
に好かれてしまいます。
そのアブは、私が少しでも歩きだすと、容赦なく皮膚にしがみつき鋭い牙で血を吸ってきます(これはかなり痛い)。
当時はパーカーも持参しておらず、ムダに体を振り回してアブが諦めてくれるのを祈りながら、急な菊水山の急登を駆け上がりました。
結局、菊水山の頂上までアブと一緒に過ごしたかと思います。
あとにも先にも、あのペースで山を登ったことはありませんがその後のペースダウンは明らかで、結局計画したラップを刻むことができなくなり、途中でエスケープしてしまいました。
私はツレと(兄弟で)走ることが多いのですが、どうも私の方が虫に好かれてしまうコトが多いようです。その人の体質(血液型等)や着ている服の色などに大きく影響するのでしょうか、不思議です。
虫の種類
アブ(体長5~20㎜)
基本的にどこの山にもいます。
吸血するのはメスのみで、夏場の産卵期に栄養を取るため活動が活発になります。 蚊のように針を刺すのではなく、牙で皮膚をかみ切るため、痛みを伴います。また、 非常に素早い(時速145㎞)ため、叩き落すことができず、しつこく付きまとってくる特性を持っています。
ブヨ・ブユ(体長3~5㎜)
基本的に幼虫のときは渓流で成長するため、川沿いを走るときに遭遇することが多い。
アブと同じく、皮膚をかみ切ることで吸血するため痛みを伴うものの、体長は小さいので、アブほどではありません(皮膚を露出していなければ大丈夫)。ただ、噛まれた場合、そのあと皮膚が腫れあがるなど後遺症が残るケースがあります。
メマトイ(体長1~2㎜)
名前のとおり、目の周りを飛びまわるハエの仲間。
厄介なのは、目に寄生することが目的であり、極めて少ないですが人にも寄生したケースがあります(多くは小動物)。
スズメバチ
世界最強レベルの蜂
アシナガバチやクマバチはよほど刺激しない限りは、襲ってくる危険性は少ないですが、スズメバチはちょっとした刺激等でも敏感に反応して、集団で襲ってきます。こ
うなってしまった場合、とにかく猛スピードで逃げるしかありません、逃げましょう。
虫全般に黒系に反応するという傾向もあるので服装にも配慮したほうがよいでしょう。
毛虫
主に蛾の幼虫
気持ち悪いのは目をつむるとしても、毒を持つものもあり注意せざるをえない。
頭上から降ってくるので対応も難しく活動時期である六月前後は山に入るのを躊躇ってしまいますが、毛虫は花木を好むため意外に山奥にはいなかったりも。マダニ
最近注目のマダニ
死亡例もある重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の原因ウィルスを媒介する原野などに生息するダニ
普通に草などに触れるだけでくっついてくるので対策としては中袖長タイツくらいしかないのが現状。
ヤマビル
湿地帯の悪魔、出るところには馬鹿みたいに出てくる
吸い付かれた場合無理に引き剥がすと傷になるので、塩をふったり火で炙ったりハサミで切ったり、何も持っていない無い場合はお腹一杯吸わして、自然に落ちるのを待ちましょう。