Yahoo!で選挙のニュースを見ていたら「国民は維新と新自由主義を選んだ」「国民は自分で自分の首を絞めている」というようなネガティブな内容の記事が目につきました。
勝ったとはいえ所詮は関西中心の40議席ぽっちなのでとても全国民から選ばれたとは言えないと思うのですが、それはそれとして簡単に疑問に感じたことを書いていきたいと思います。
維新はネオリベなのか
ネオリベラリズム・新自由主義=市場原理主義・小さな政府
政経に無知な自分などはネオリベってアメリカのティーパーティーあたりのイメージしかないのですが、やっぱりネオリベって嫌われてるんですね。
私は維新をネオリベと思ったことがないのでどこがどうネオリベなのか足りない頭で考えてみました。
維新が府政を担ってから10年たちますが成果を言えるものを簡単に上げますと。
1・大阪市府財政健全化(緊縮財政・積立金の回復)
2・公共施設の民営化
3・高校授業料無償化
4・観光都市化(インバウンドやIR)
こんなところでしょうか
1と2はネオリベ的思想で3は正反対(橋下さんは貧困家庭の塾代すら補助しようとしていました)
なので維新=ネオリベは1と2に集約されますしセットで考えざるを得ない部分でもあります。
財政健全化
橋下市長時代、大阪の財政は早期健全化団体の一歩手前でした。
早期健全化団体に指定されると財政健全化計画を作成しなければならず、さらに進んで財政健全化団体になると北海道夕張市のようになってしまいます。
もし日本政府のように紙幣発行権のある日銀を抱えていれば別の方策もあったかもしれませんが、法治国家である以上地方自治法に従わざるを得ないわけです。
健全化団体に指定されると財政の采配が制限されるので経済政策はおろか市民サービスにも影響が及ぶので、それを回避するには緊縮と隠れ資産・負債(市営地下鉄・関空・花咲市庁舎など)の整理に動かざるを得ませんし公務員や外郭団体の削減も行いました。
当時は住民サービスの低下を招くと猛烈な批判に晒されました。
あれからうん10年
目に見える形での住民サービスの低下はありませんし、あっても一般的な愚痴レベルです。大阪メトロや公共機関など向上している部分のほうが多い印象すらあります。
財政にも余裕ができたため昨今IRや淀川左岸線、てんしば再開発など公共投資も積極的に行っています(よいかどうかは別ですが)
最後の一等地「うめきた」も財政難だったら高層ビル群=税収アップという目先だけの開発に始終していたかもしれません。
是々非々で
維新は常々「是々非々」といっていますが、そのときやらないといけないことを普通にやっているだけで、ネオリベ思想など持っていないと思います。
自治体が早期に負債を圧縮するには緊縮以外に方法がなく、「身を切って緊縮するところはする」そのかわり「公共事業でも使うところでは使う」というようにメリハリを付けているだけなんですよね。
そこに反対派がネオリベというレッテルを貼って悪者にしたいだけだと思うんですがどうでしょうか。
というのが私の単純な考えですし、一般的な大阪人の見方ではないでしょうか。