2週にわたって大阪市を走ってまいりました。
通いなれた街ですが新たな発見がありました。
レポートはのちのちゆるりとアップすることにして、現在市内のあちこちで賛成と反対のシュプレヒコールが上がっているので今回は大阪都構想について書いてみたいと思います。
まぁ府民は今回の選挙とまったく関係のないわけですが、都構想とは無関係でもないわけで、立ち位置とかどうなるんでしょうか。
メリットとデメリット
主な賛成派(維新、公明)の主張
府市の二重行政解消での経費削減
新たな特別区によるきめ細かな住民サービス
府の財源一元化による効率化
反対派(自民、共産)の主張
大阪市解体や特別区新設による巨額費用の計上
大阪市の財源解消と特別区の人員不足による住民サービスの低下
とまぁ、まとめるとこんな感じです。
賛成派ですが、この10年維新が改革してきた成果である4000億の借金返済と財政改革、府市の協力による二重行政の解消など、メリットは非常に分かりやすいです、いわばここまでの成果の延長ですから。
ただ都構想のあとの長期的かつ具体的なビジョンをあまり持ってなさそうなのが多少気がかりではあります、といっても誰もやったこともないので仕方ないのと、そこまで深い議論にならないので表にでてこないだけなのかもしれないですが、そこが一番大事なんですけどね。
一方の反対派は、基本的に反対しかしていないので維新の主張への反論に始終しています。今のままで何が悪いの?悪化すると困るやんか!ということですね。
短期的な損得か長期目線で見るか
こっから先は完全に私の考えになるのですが、
短期的に見ると大阪市民にとっては、都構想を損得だけで見ると間違いなく損です。
財源の府への一元化は、二重行政解消程度で賄えるレベルではないです。
また、住民サービスの面でも長期的に見て上下水道、ゴミ処理、福祉高齢者サービスなどは厳しくなると思います。
が、はっきり言いうといままでの大阪市がかなり厚遇されているわけで他の大阪府民レベルになるだけで損だダメだというのもねと。
府目線でみると、例えば京阪名学研都市や北摂彩都、南部りんくう開発など大阪府下で特区化や再開発したいところは多いはずで、そういうところに大阪市の財源を回せば大阪全体が活性化して結果的に大阪市も潤うと思うわけです。
もう一つ、反対派について
反対はいいんですが、いままでの維新の改革成果をさも自分たちの手柄のように「今の状態がベスト」とか、どの口が言うのでしょうか。
現状の改革や成果自体が維新が行ったもので自民共産は何もしてないやないかと。
府民としては
反対派の反対のための現状維持は論外として、賛成派も本音で「大阪全体の繁栄のために大阪市が多少痛みを伴っても一肌脱いでもらえないでしょうか」くらいいえないものでしょうか。
たぶん無理なんでしょうね、もっとシビアなんでしょう。
こんな感じで、お互いいいとこ取りの議論でかみ合わないわけです。
結論として私は、というより府民は都構想に賛成のほうが多いと思います。
大阪市民には良識をもとめたいですね。